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ラボ発足の背景


昨今、オープンAI社の「ChatGPT」をはじめとする高性能なLLMが立て続けに公開されたことにより、LLMや生成AIのビジネスへの応用が様々な業界で活発に議論されています。金融業界においても幅広いユースケースが考えられ、一部の大手銀行や保険会社では業務効率化などの実証実験が始まっています。

一方で、情報セキュリティやプライバシーの観点からは、新しい技術に伴うリスクに適切に対応しながら活用していく必要があります。

Finatextグループはこれまで、グループ内でビッグデータ解析事業を担う株式会社ナウキャストを中心に、LLMなどの生成AIをデータエンジニアリングに取り入れて金融サービスに活用する取り組みを続けてきました。

また、CISSPを有するCTO/CISOを筆頭に常に最新技術を取り入れ、いかにセキュリティの堅牢性と生産性の高さを両立させるかに挑戦してきました。

今回、ナウキャストのデータエンジニアおよびCTO/CISOを主要メンバーとする専門の研究チームを発足することで、情報セキュリティやプライバシーに配慮したかたちでChatGPTをはじめとするLLMを自社・他社を問わず金融事業に活用していく取り組みを加速します。


活動内容

  1. Finatextグループの業務生産性向上に向けた取り組み
  2. Finatextグループのプロダクトやソリューションへの活用
  3. 主に金融事業者を対象としたPoC(Proof of Concept:概念実証)
  4. LLMのセキュアな活用に関する調査・研究

ユースケース

「STREAM」の不正コメント検知効率化の取り組み

コミュニティ型株取引アプリ「STREAM」を提供するスマートプラスは、ガイドラインを遵守していない不正なコメントを検知するため、掲示板に投稿されるすべてのコメントをモニタリングしています。ユーザー数の増加に伴って負荷を増すモニタリング業務に対応するため、Finatextグループでビッグデータ解析事業を担う株式会社ナウキャストと共に不正検知システムの開発に取り組んできました。